瘀血 頭痛とは?秋のゆらぎと鍼灸ケア

朝晩は涼しいのに、日中はまだ汗ばむ。そんな秋の変わり目に、「頭が重い」「同じ場所がズキズキする」「首や肩までこわばる」と感じていませんか。仕事や家事を休むほどではなくても、繰り返す痛みがあると、次はいつ起こるのか不安になります。

東洋医学について調べるなかで、「瘀血(おけつ)」という言葉にたどり着く方もいるでしょう。ただし、頭痛の背景は一つではありません。まずは痛みの出方や一緒に現れる症状を確認し、必要な医療受診と日々のケアを分けて考えることが大切です。

瘀血とは?頭痛の背景を一つに決めないことが大切です

瘀血は、東洋医学で「血の流れが滞っている状態」を表す見立てです。顔色、舌、月経の状態、冷え、肩こり、痛みの場所や性質などを全体でとらえる際に使われます。血液検査で測る病名ではなく、「瘀血だから頭痛が起きている」と自己診断できるものでもありません。

現代医学では、頭痛には片頭痛、緊張型頭痛などの一次性頭痛と、別の病気に伴う二次性頭痛があります。片頭痛ではストレス、疲れ、睡眠の過不足、空腹、天候や温度差などが負担になることがあります。首肩の緊張、食事や水分の取り方、月経周期など複数の要素が重なる方もいます。

東洋医学の「瘀血」という視点は、頭だけを切り離さず、冷えや月経、睡眠、胃腸の状態まで振り返る手がかりの一つです。ただし、病気の有無を判断するものではありません。頭痛が繰り返す、痛み止めの使用が増えている、日常生活に支障がある場合は、医療機関で頭痛の種類を確認しましょう。

鍼灸で、頭痛に重なる緊張やこわばりをやさしくケア

鍼灸では、頭痛そのものだけでなく、首肩や背中のこわばり、冷えの感じ方、睡眠、食欲、月経などを伺い、その日の状態を全体で見ます。細い鍼や温度を調整したお灸を使い、緊張している部位をやさしく刺激します。

頭痛に対する鍼治療は研究されていますが、感じ方や変化には個人差があります。当院では「必ず楽になる」「一回で変わる」とはお伝えしません。医療機関での診断や治療を続けながら、首肩の緊張をやわらげ、落ち着いて休める時間をつくるケアを目指します。

施術前に急な症状や危険なサインがないかを確認し、受診が必要と考えられる場合は施術より医療機関を優先します。服用している薬を自己判断で中止せず、頭痛について医師から説明を受けている場合は、その内容もお知らせください。

当院での施術のながれ

初めに、頭痛が始まった時期、痛む場所、ズキズキ・締めつけるなどの性質、続く時間、起こる頻度を伺います。吐き気、光や音のつらさ、しびれ、発熱、月経との関係、服薬の回数も、分かる範囲で確認します。頭痛日記や検査結果、お薬手帳があればお持ちください。

次に、姿勢や呼吸、首肩、背中、手足の状態を確認し、仰向け、横向きなど無理のない姿勢を選びます。刺激に不安がある方には、使う鍼や進め方を事前に説明します。施術後は体調の変化を確かめ、次回までに記録してほしい点や、暮らしの中で続けやすい工夫をお伝えします。

セルフケアと、医療機関へ相談する目安

セルフケアのツボは、眉尻と目尻の中間から少し外側にある「太陽(たいよう)」です。目を閉じ、指の腹を当てて、気持ちよい程度の弱い力でゆっくり円を描きます。強く押し込まず、痛みや気分の悪さが増す場合は中止してください。急な強い頭痛があるときはツボ押しをせず、受診を優先します。

生活習慣は、頭痛メモを一つ始めましょう。起きた時刻、続いた長さ、痛み方、一緒に出た症状、睡眠・食事・天候、使った薬を短く記録します。自分に重なりやすい負担を振り返り、医療機関や鍼灸院で説明する助けになります。

突然起きたこれまでにない強い頭痛、手足の動かしにくさやしびれ、言葉が出にくい、意識がぼんやりする、高熱、繰り返す嘔吐、頭を打った後の頭痛は、速やかに医療機関へ相談してください。症状が長引く、頻度や強さが増す場合も、脳神経内科、脳神経外科、頭痛外来などでの確認をおすすめします。

よくあるご質問

Q1. 鍼は痛いですか?

感じ方には個人差がありますが、細い鍼を使い、体調や不安に合わせて刺激量を調整します。初めての方には施術前に説明し、苦手な刺激は使いません。我慢せずお伝えください。

Q2. 何回くらい通えばよいですか?

頭痛の種類、続いている期間、生活への影響、医療機関での確認内容によって異なります。一律の回数や効果はお約束せず、初回の確認と施術後の反応を踏まえ、無理のない見通しをご相談します。

Q3. 健康保険は使えますか?

鍼灸の保険適用には、対象となる傷病や医師の同意など条件があります。「頭痛」や「瘀血」という言葉だけで自動的に適用されるものではありません。当院での取扱いと加入している保険者の支給条件を、予約前にご確認ください。

さいごに

瘀血は、東洋医学で体の状態を全体から考えるための一つの見立てです。頭痛の原因を決めつけず、まず痛み方と危険なサインを確認することが大切です。必要な医療受診を受けたうえで、秋の寒暖差や忙しさで重なった首肩のこわばり、冷え、休みにくさをいたわる方法の一つとして、鍼灸をご相談ください。

執筆・監修:榊原 義盛 はり師・きゅう師(国家資格)/明大前はり灸院 院長 臨床歴約10年。自律神経の不調と首肩腰の痛みを中心に、延べ1万名以上の施術を担当しています。
最終更新:2026年10月9日

 ■ 明大前はり灸院 住所:東京都世田谷区松原2-39-19-101
アクセス:京王線・井の頭線 明大前駅 徒歩2分
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Webご予約:https://kenkounihari.seirin.jp/clinic/14968/reserve
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