
「家事をしていただけなのに、急に心臓がドキドキして落ち着かない」。50代に入ってからそんな動悸が増え、内科で検査を受けても『異常なし』。それでも症状は続いて不安——明大前はり灸院にも、同じお悩みで来院される女性が少なくありません。この記事では、更年期の動悸が起こる背景と、鍼灸でできることを、院長の臨床実感を交えてお伝えします。
更年期に動悸が起こりやすいのはなぜ?
動悸は「心臓の異常」と思われがちですが、検査で異常がない場合、背景に自律神経の乱れがあることがよくあります。自律神経とは、心臓の動きや血管、汗などを、自分の意思とは関係なく24時間調整している神経のことです。更年期は女性ホルモン(エストロゲン)が大きく揺らぐ時期で、このホルモンの変動が自律神経のバランスにも影響します。その結果、安静にしていても心臓が活発に動く方へ傾き、ドキドキ・脈の速さ・胸の詰まる感じとして現れやすくなります。
当院に来られる方を見ていても、動悸は「ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり)」「眠りの浅さ」「気分の落ち込み」といった他の不調と一緒に現れることが多い印象です。動悸だけを切り離して考えるより、自律神経全体のバランスとして捉えるほうが、楽になりやすいと感じています。
なぜ鍼灸で楽になるのか(仕組みのやさしい説明)
鍼やお灸で皮膚や筋肉にやさしい刺激を加えると、体は「ゆるめて休む方向」の神経(副交感神経)が働きやすくなります。緊張で固まった首・肩・背中の筋肉がほどけ、呼吸が深くなり、高ぶっていた心身が落ち着いていく——この切り替えを後押しするのが鍼灸の役割です。
「経絡(けいらく)」という、東洋医学で考える体のエネルギーの通り道に沿ってツボを使いますが、難しく考える必要はありません。要は、緊張しっぱなしでアクセルが踏みっぱなしになっている自律神経に、ブレーキを思い出してもらうイメージです。動悸そのものを無理に止めるのではなく、ドキドキしにくい体の状態へ少しずつ整えていきます。
当院での施術の流れと考え方
初回はまず問診にしっかり時間をかけます。動悸がいつ・どんな時に出るか、睡眠や気分、生活のリズムまで伺うことで、その方の自律神経がどちらに偏っているかを見立てます。施術は、痛みの少ない細い鍼と、心地よい温度のお灸が中心です。首・肩・背中のこわばりをゆるめ、手足のツボで全身のめぐりを整えていきます。
更年期の不調は一度で完結するものではなく、体のリズムが整うまで一定の期間をみていきます。個人差はありますが、はじめは週1回ほどのペースで通っていただき、変化を見ながら間隔をあけていく方が多いです。『眠りが深くなった』『ドキドキする回数が減った』といった小さな変化から実感される方が多くいらっしゃいます。
ご自宅でできるセルフケア
動悸を感じたら、まずは座って、息を吐く時間を長くする呼吸(4秒吸って8秒吐く)を数回。お灸が使える方は、手首の内側にある『内関(ないかん)』というツボがおすすめです。胸のあたりの落ち着きをサポートするツボとして昔から使われています。ただし、急に強い胸の痛みや、これまでにない激しい動悸がある場合は、自己判断せず医療機関を受診してください。
よくある質問
Q. 鍼は痛いですか? A. 当院では髪の毛ほどの細い鍼を使い、刺激量を一人ひとりに合わせます。チクッとする程度で、痛みが苦手な方や鍼が初めての方も「思ったより全然平気でした」とおっしゃる方がほとんどです。
Q. 何回くらい通えばいいですか? A. 症状の程度や体質によりますが、はじめは週1回を目安に、体の変化を見ながら徐々に間隔をあけていくことが多いです。初回の問診で、おおよその見通しをお伝えします。
Q. 保険は使えますか? A. 更年期の不調に対する施術は自費が基本です。料金や時間は初回にご案内しますので、ご不明な点は遠慮なくお尋ねください。
まとめ
更年期の動悸は、検査で異常がなくても、自律神経の揺らぎが背景にあることがよくあります。鍼灸は、その乱れた自律神経を「休む方向」へ整え、ドキドキしにくい体の状態づくりをお手伝いできます。同じ悩みを抱えて明大前はり灸院に来られる方は多く、決して特別なことではありません。一人で不安を抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。
■ 明大前はり灸院
住所:東京都世田谷区松原2-39-19-101
アクセス:京王線・井の頭線 明大前駅 徒歩2分
電話:03-6876-9177
Webご予約:https://kenkounihari.seirin.jp/clinic/14968/reserve
HP:https://www.meidaimaehari.com/

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