こんにちは! 明大前はり灸院の院長、榊原です。
「これを断ったら、相手に悪いし、嫌われるかもしれない…」 「私が少し我慢すれば、その場は丸く収まるんだから…」
頼まれた仕事、友人からの相談、家族からの頼み事。 あなたは、NOと言うことができず、ついつい何でも引き受けてしまってはいませんか?
その優しさ、責任感の強さは、人間として素晴らしい美徳です。 でも、その優しさが、あなたの心と体の容量(キャパシティ)を静かに、しかし確実に蝕んでいるとしたら…?
あなたの心は「水でいっぱいのコップ」です
あなたの心と体のエネルギーを、一つの**「コップ」**だと想像してみてください。
仕事の依頼、友人からの相談、家族からの頼み事…。 あなたが一つ「YES」と引き受けるたびに、そのコップに相手の荷物が一つ、また一つと注ぎ込まれていきます。
優しいあなたは、自分のコップがもう表面張力でパンパンなのに、それでもまだ受け入れようとしてしまう。 そして、ついにコップから水が溢れ出てしまう──。
この**「溢れた水」**こそが、あなたの感じている、めまいや動悸、頭痛、イライラといった自律神経の不調の正体なんです。 あなたの不調は、コップが小さいから起きるのではありません。自分のコップの大きさを考えずに、何でも受け入れすぎてしまった結果なのです。
「断る」ことは「拒絶」ではない
「断る」ことに罪悪感を感じる必要は、全くありません。 それは、相手を「拒絶する」という冷たい行為ではないからです。 「今の私には、あなたの荷物を持つ余裕がありません。ごめんなさい」と、自分の状態を正直に伝える、誠実なコミュニケーションなんです。
とはいえ、いきなり断るのは難しいですよね。 だから、まずは**「断る練習」**から始めてみませんか?
- 練習① 時間稼ぎの術:「少し考えさせて」 「OK!」と即答する前に、「確認して、あとで連絡してもいい?」とワンクッション置くクセをつけましょう。これだけで、不要な「YES」がぐっと減ります。
- 練習② 部分的に引き受ける術:「ここまでなら手伝えるよ」 100%無理でも、30%ならできるかもしれません。「全部は難しいけど、この部分だけなら」と、自分のできる範囲を提示してみましょう。
- 練習③ 正直に伝える術:「ごめんね、今ちょっと手一杯で…」 「力になりたいんだけど、ごめんね」と、相手を思いやる一言を添えて、自分の状況を正直に伝えます。意外と相手は「そっか、大変だね!」と理解してくれるものですよ。
鍼灸施術は、溢れてしまったコップの水を拭き取り、疲弊したコップそのものを修復する作業です。 でも、本当の意味で自分を取り戻すには、施術という「外部からのケア」と、上手な断り方という**「自分を守るスキル」**、この両輪が不可欠です。
あなたの優しさは、誰よりもまず、あなた自身のために使ってあげてくださいね。
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