それ、「病気」じゃなくて「迷子」のサインです。

こんにちは! 明大前はり灸院の院長、榊原です。

さて、これまで「自律神経とは何か」「なぜ30代女性に多いのか」といったお話をしてきました。 今回は、多くの方が胸につかえているであろう、この言葉について深掘りしたいと思います。

病院で勇気を出して症状を訴え、様々な検査を受けた結果、お医者さんから告げられる、 「特に異常はありませんね」 という一言。

こんなにツラいのに…? 嘘つきだって言われてるみたい…。 「じゃあ、この原因不明の不調は一体何なの!?」 と、怒りや悲しさで、診察室で泣き崩れそうになった経験はありませんか?

その気持ち、本当によくわかります。 でも、もしよければ今日、少しだけ見方を変えてみませんか?

「病気」と「状態」、何が違うの?

西洋医学でいう「病気」とは、多くの場合、レントゲンや血液検査などで目に見える「カタチの異常」を指します。骨が折れている、ポリープがある、ウイルスがいる、などですね。

一方で、あなたの不調は、体の部品(臓器)一つひとつが壊れているわけではないんです。心臓も胃も、単体ではちゃんと働いている。 ただ、それらを連携させている指揮者(自律神経)が混乱して、体というオーケストラ全体が不協和音を奏でてしまっている。

これが、僕たちが考える「自律神経失調症」という**『状態』**なんです。

演奏者(臓器)は優秀なのに、指揮者(自律神経)がタクトを振り間違えているから、ちぐはぐな演奏になっている。だから、いくら演奏者を調べても「異常なし」と言われてしまうんですね。

「異常なし」は、絶望ではなく「希望」の言葉

「病気じゃない」と言われると、「気のせいでしょ」と突き放されたように感じて、絶望的な気持ちになりますよね。

でも、実はこれ、**「あなたの体には、元に戻る力がちゃんと残っていますよ」**という、希望のメッセージでもあるんです!

部品が壊れてしまった「病気」とは違い、バランスが崩れただけの「状態」なら、指揮者がもう一度正しくタクトを振れるようになれば、オーケストラはまた美しいハーモニーを奏で始めることができます。

だからこそ、薬で症状を無理やり抑えるのではなく、生活習慣を見直したり、体質そのものを改善したりすることが、根本的な解決への一番の近道になるんです。

鍼灸師は、混乱した指揮者の「調律師」

「でも、どうやって指揮者を元に戻すの?」 そこで、僕たち鍼灸師の出番です。

僕たちの仕事は、この混乱した指揮者(自律神経)のタクトを、優しく正しい方向へ導いてあげること。鍼やお灸で体の緊張を解き、血の巡りを良くすることで、「今はリラックスしていいんだよ」「ここは頑張る場面だよ」と、体に本来のリズムを思い出させてあげるお手伝いをします。

不協和音が美しいハーモニーに変わったとき、あなたの毎日はどうなるでしょう?

朝はスッキリ起きられ、日中は穏やかな気持ちで過ごせ、夜は心地よい眠りに包まれる。 それは、あなたの体が本来持っている、最高の演奏を取り戻した姿なんです。

あなたは「病気」なのではなく、ただ心と体が**「迷子」**になっているだけ。 帰り道は、ちゃんとあります。一緒に探しましょう。

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