意外な落とし穴!「食いしばり」と頭痛の関係

こんにちは。明大前はり灸院の榊原です。

前回のブログでは、頭痛と気圧の関係についてお話ししました。今回は、頭痛を引き起こす、もう一つの意外な原因、**「食いしばり」**について掘り下げていきたいと思います。

朝起きたらアゴがだるい…その原因は?

あなたは、朝起きた時に、なんだかアゴがだるい、口を開けにくいと感じることはありませんか? あるいは、歯医者さんで「歯ぎしりや食いしばりの癖がありますね」と指摘されたことはないでしょうか。

「食いしばりなんて、自分では気づかない…」 そうですよね。特に睡眠中は無意識なので、ほとんどの方が自分の癖に気づいていません。しかし、この無意識の食いしばりが、あなたの頭痛の大きな落とし穴になっている可能性があるのです。


ストレスが引き起こす「食いしばり」

人は、ストレスを感じると、無意識に歯を食いしばって、身体に力を入れてしまいます。これは、不安や緊張に対する、身体の自然な反応です。

日中であれば、意識的にアゴの力を抜くことができますが、特に問題なのは睡眠中の食いしばりです。

睡眠中は、意識的なコントロールができないため、強い力で長時間、歯を食いしばり続けてしまいます。その力は、あなたの体重以上にもなると言われています。

想像してみてください。何十キロという力が、毎晩、あなたの顎の周りの筋肉にかかり続けている状態です。


顎の筋肉の硬さが、頭痛に繋がるメカニズム

顎の周りには、**「咬筋(こうきん)」「側頭筋(そくとうきん)」**など、非常に大きな筋肉がたくさんあります。これらの筋肉は、首や肩、そして頭の側面や上部まで繋がっています。

食いしばりによってこれらの筋肉が凝り固まると、その緊張が周囲の筋肉へと波及していきます。

  1. 顎の筋肉が硬くなる
  2. 首や肩の筋肉も硬くなる
  3. 首や肩の血行が悪くなる
  4. 頭部への血流も滞り、頭痛が起きる

このようなメカニズムで、食いしばりが、特に緊張型頭痛を引き起こす大きな原因となるのです。


今すぐできる!食いしばり対策

「食いしばってるなんて、気づかなかった…」 そう思ったあなた。まずは、日中のちょっとした意識から変えてみましょう。

  • 気づいた時にアゴの力を抜く:仕事中や家事の合間など、ふと気づいた時に「アゴの力を抜く」ことを意識してみてください。
  • 歯と歯の間を少し開ける:リラックスしている時は、上下の歯は触れ合っていません。意識的に歯と歯の間を少しだけ開けてみましょう。
  • 口を大きく開けるストレッチ:一日に数回、ゆっくりと口を大きく開けて、顎の周りの筋肉をストレッチしてあげましょう。

鍼灸は「食いしばり」にも効果的

当院の鍼灸治療は、この食いしばりによる頭痛にも非常に効果的です。

鍼によって、ガチガチに凝り固まった顎や首、肩の筋肉を丁寧に緩めていきます。筋肉の緊張が和らぐことで、血流が改善され、頭痛の痛みが和らいでいくのを実感していただけるはずです。

「食いしばりが原因の頭痛だったなんて…」 もしあなたがそう感じたら、どうか一人で悩まずにご相談ください。あなたの頭痛の根本原因を見つけ出し、身体の内側から改善するためのお手伝いをさせていただきます。

次回は、頭痛に効くもう一つの大切なツボ、首の付け根にある「風池」についてお話しします。どうぞお楽しみに!


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