こんにちは。 明大前はり灸院、院長の榊原です。
今日は少し、私が治療家として、特に妊婦さんのケアに携わる上での「想い」について、お話しさせていただければと思います。
腰が砕けそうに痛い。 一日中、気分が悪くてつらい。 足がむくんで、夜も眠れない。
こうした不調を相談すると、「妊娠中はみんなそうだよ」「赤ちゃんのためだから、我慢しないとね」と言われてしまうことがあります。そして多くの妊婦さんが、「そうか、これが当たり前なんだ」と、その痛みや辛さをじっと一人で抱え込んでしまいます。
私は、その**「当たり前」**という一言で、妊婦さんの大切なサインを見過ごすことが、どうしてもできません。
なぜなら、お母さんの心と体の状態は、そのままお腹の赤ちゃんに伝わると、固く信じているからです。
お母さんが痛みや不快感を我慢している時、体は緊張し、心にはストレスがかかります。その緊張やストレスは、血流や自律神経を通じて、お腹の赤ちゃんにも影響を与えかねません。
逆に、お母さんがリラックスして、心穏やかに過ごしていれば、お腹の中は温かく、栄養もたっぷりと行き渡る、赤ちゃんにとって最高の環境になります。
つまり、お母さんの「痛い」「つらい」を取り除くことは、未来の赤ちゃんへの、何よりの贈り物なのです。
以前、ひどい腰痛で来られた妊婦さんがいらっしゃいました。痛みのあまり、上の子に優しくできなくなってしまった、と涙ながらに話してくださったのです。施術をして痛みが和らいだ時、彼女は「よかった…。これでまた、笑顔で子どもに接することができます」と、安堵の涙を流されました。
その時、私は改めて気づかされたのです。私たちが向き合っているのは、単なる腰痛という症状ではない。その先にある、一人の女性の穏やかな日常、そして家族の幸せを守るお手伝いなのだ、と。
妊娠期間は、決して「我慢の期間」ではありません。 新しい命の誕生を心待ちにする、人生で最も尊く、かけがえのない時間であるはずです。その時間を、痛みや不快感に邪魔されてほしくない。純粋な喜びと期待で満たしてほしい。それが、私の偽らざる願いです。
【「我慢しない」を応援する制度】 幸いなことに、世田谷区には、妊婦さんの「我慢しない」を応援してくれる**「せたがや子育て利用券」**という素晴らしい制度があります。この利用券は、お母さんがご自身の体を大切にケアするために作られました。ぜひこの制度を頼って、ご自身の心と体を労ってあげてください。
もし今、あなたが何かを「当たり前」だと思って我慢しているのなら、どうか思い出してください。あなたの体は、もっと快適でいる権利があります。そして、あなたの心は、もっと穏やかでいる権利があるのです。
あなたの「痛い」「つらい」という小さな声も、私は決して聞き逃しません。 一人で抱え込まず、いつでも頼ってください。
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