こんにちは! 明大前はり灸院の院長、榊原です。
今日は、なんとも言えない不快感、**【のど】**のサインについてお話しします。
- 飲み込もうとしても、飲み込めない。
 - 吐き出そうとしても、何も出てこない。
 - 喉に、まるでビー玉か、梅干しの種のようなものが詰まっている感じがする。
 - でも、食事は普通にできるし、病院でカメラを飲んでも「何もありませんね」と言われる。
 
「そうそう!それ!」 と、今、首をさすりながら頷いているあなた。 この症状、実は**「梅核気(ばいかくき)」**という、ちゃんとした名前がついているんです。 文字通り、「梅の種の気が詰まっている」という意味で、古くから多くの人々、特に女性を悩ませてきた症状の一つです。
この正体不明のコロコロとした塊。気になって何度も咳払いをしたり、常に飲み物を手放せなかったり…。集中力も削がれて、本当に厄介ですよね。
犯人は「ストレス」と「気の巡り」
では、この「梅の種」の正体は一体何なのでしょうか? もちろん、本当に種が詰まっているわけではありません(笑)。
東洋医学では、私たちの体には「気(き)・血(けつ)・水(すい)」という3つの要素が巡っていると考えます。このうち「気」は、元気の「気」。目には見えない生命エネルギーのようなものです。
通常、「気」は体の中をスムーズに流れています。 ところが、言いたいことを我慢したり、強いストレスを感じたり、悩み事を抱え込んだりすると、この「気」の流れが喉のあたりで渋滞を起こしてしまうんです。 この気の渋滞、つまり「気滞(きたい)」が、あの喉の詰まり感という感覚的な症状を引き起こしているのです。
自律神経の観点から見ても、ストレスは喉の周りの筋肉を無意識に緊張させます。食道の上部の筋肉がキュッと締まることで、物理的ではない「詰まった感じ」を生み出すのです。
つまり、あなたの喉にある「梅の種」は、あなたが飲み込んできた「言葉」や「感情」の塊なのかもしれません。 真面目で、周りに気を遣いすぎる優しいあなただからこそ、現れやすいサインとも言えるのです。
鍼灸は「気の流れを良くする」専門家
病院で「異常なし」と言われるのも当然です。なぜなら、喉に「モノ」があるわけではないからです。 これはまさに、目に見えない「気」の流れを整える、東洋医学が得意とする分野です。
僕たち鍼灸師の仕事は、この喉の渋滞を解消してあげること。
- 気の巡りを整えるツボを刺激: 手足や背中にある、気の流れをコントロールするツボ(例えば「合谷(ごうこく)」や「太衝(たいしょう)」など)を鍼で優しく刺激し、全身の気の流れをスムーズにします。
 - 喉周りの緊張を直接緩める: 首や肩、胸周りのガチガチに固まった筋肉を鍼で緩めることで、物理的な喉の圧迫感を取り除きます。
 
施術によって、喉の気の渋滞が解消されると、あの不快な梅の種は、知らぬ間にスッと消えてなくなっているはずです。
もう、意味のない咳払いを繰り返すのはやめにしましょう。 喉を気にせず、おしゃべりや食事を心から楽しめる。そんなスッキリとした毎日があなたを待っています。 あなたが飲み込んできたその想い、僕にそっと吐き出しに来てくださいね。
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